毎日新聞 2018年7月20日 14時16分(最終更新 7月20日 14時39分)
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東京五輪のチケット価格帯※7月20日現在

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は20日、五輪の入場券価格の概要を発表した。全体の半数以上を8000円以下に抑えて価格にメリハリをつけたのが特徴。「お手ごろ価格」で、満員の観客席を目指す。

 一般入場券の最高価格は開会式の30万円で、最低はサッカーやラグビーの1次リーグなど8競技の2500円。バスケットボールやテニスなども3000円から観戦できる。競技の最高価格は陸上100メートルの13万円となった。日本のメダル有望競技で人気の高い柔道やレスリング、卓球は12年ロンドン五輪や16年リオデジャネイロ五輪より最高価格が高めに設定された。千葉県一宮町で初めて実施されるサーフィンは競技運営の詳細を調整しているため、唯一価格が未定となった。皇居外苑の周回コースで行われる競歩はチケットを販売しない。

 一般の他にも、小学生以下の子供や60歳以上の高齢者を含む10人以下のグループが全員2020円で観戦できる企画チケットも用意する予定。食事など付加価値がついた入場券も計画している。入場券は組織委の収入の柱で、五輪では780万枚の入場券を販売し、773億円の売り上げを見込んでいる。

 19年春に一般向けの販売を開始する。当初は大会公式サイトでのインターネット販売のみとする。購入には専用サイト(https://id.tokyo2020.jp/)で、IDの発行が必要。購入希望者が定数を超えた場合は抽選となる。パラリンピックの価格概要は8月に発表する予定。【松本晃】