日大アメフト部の悪質タックル問題をめぐる最終報告で、報道陣の質問に答える日大の第三者委員会のメンバー。中央は委員長の勝丸充啓弁護士、左は事務局長の磯貝健太郎弁護士、右は委員長代理の辰野守彦弁護士
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日大アメフト部の悪質タックル問題をめぐる最終報告で、日大組織図を示しながら問題背景を説明する日大の第三者委員会のメンバー。中央は委員長の勝丸充啓弁護士、左は事務局長の磯貝健太郎弁護士、右は委員長代理の辰野守彦弁護士=30日、東京都港区

学生を守る姿勢がなく、説明責任も果たしていない――。日大の悪質タックル問題で第三者委員会(委員長=勝丸充啓弁護士)は問題発覚後に「隠蔽(いんぺい)工作」をするなど後ろ向きな対応に終始した姿勢について指摘した。

「学生ファーストの視点があれば大学も真相に迫れただろう。だが、実際に行われたのは口封じだった」。第三者委の勝丸充啓委員長は約100人が集まった会見で、こう指摘した。

最終報告書によると、問題発覚後の5月、理事だった井ノ口忠男氏が反則をした選手に、監督らの指示がなかったと説明するよう暗に要求。「(同意すれば)私が、大学はもちろん、一生面倒を見る。ただ、そうでなかったときには日大が総力を挙げて潰しに行く」と言ったという。日大職員による口止めも認定した。

また、第三者委は田中理事長にもヒアリングを実施。勝丸氏は「アメフト部任せにして放置した。あまりに無責任」とし、「公の場に出ることも含めて説明できる方法を考えてほしい」とした。ただ、報告書では、田中理事長に「反省と説明」を求める一方、経営責任については言及しなかった。勝丸氏は「第三者委の責務は提言。処分する権限は持っていない」と説明した。(土居新平、山田暢史)

2018年7月31日07時22分
朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASL702DV4L7ZUTIL058.html

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