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神通川流域で発生した4大公害病の一つ、イタイイタイ病の被害を繰り返さないよう、29日、被害地域の住民らがカドミウムを排出した岐阜県飛騨市の神岡鉱業を立ち入り調査しました。

立ち入り調査したのは、被害地域の住民や科学者などおよそ70人で、3つの班に分かれて工場や排水処理施設などを見て回りました。

この調査は、1972年、イタイイタイ病をめぐる裁判で住民側が勝訴して当時の三井金属と結んだ公害防止協定を基に始まり、ことしで47回目になります。

質疑応答では、住民から近年相次いでいる豪雨や地震などによってカドミウムなどの有害物質が下流に流出することがないよう、施設の安全性を高めてほしいといった意見が出ていました。

イタイイタイ病対策協議会の高木勲寛会長は「下流に暮らす者にとって発生源の対策に終わりはない」と気を引き締めていました。

2018/09/29 20:33
KNBニュース
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