中学の歴史教科書で臨済宗と曹洞宗を「禅宗」とまとめて表記するのは不適当として、臨済宗黄檗宗連合各派合議所(京都市)と曹洞宗宗務庁(東京都港区)は21日、個別に表記するよう出版社5社に申し入れたと明らかにした。

 同宗務庁などによると、5社の教科書の本文で、鎌倉時代に広まった新しい仏教を紹介する際、浄土宗などは個別に宗派名が記載されているが、臨済・曹洞宗は「禅宗」とひとくくりにされている。一部は欄外や年表で両宗派名を載せている。

 申し入れでは、教義や文化形成が異なっている両宗派を集約するのは不適当とし、今後編集する教科書では個別の宗派名を表記するよう求めた。

2019/2/21 19:30
共同通信
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