政府は22日の閣議で、南西諸島の防衛体制を強化するため、陸上自衛隊の部隊改編を3月26日に行うことを決定した。沖縄県宮古島市に新設する「宮古駐屯地」に警備部隊約380人を配備し、鹿児島県の奄美大島に計550人規模の警備部隊と地対空・地対艦ミサイル部隊を新編する。

 岩屋毅防衛相は22日の記者会見で、陸自の部隊改編について「喫緊の課題である南西地域の島嶼(とうしょ)部の防衛体制強化は不可欠だ」と述べた。

 政府は中国の海洋進出をにらみ「防衛力の空白地帯」とされてきた南西地域の体制強化を急いでいる。平成28年に沖縄県の与那国島に沿岸監視隊を配備。石垣島でも警備部隊と地対空・地対艦ミサイル部隊の配備を計画している。

https://www.sankei.com/politics/amp/190222/plt1902220022-a.html