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食料自給率 生産額基準の数値で誤り 14年度分で訂正
2019年3月28日 22時46分

生産額を基準とした食料自給率の数値が、過去14年度分で実際よりも1ポイント程度低かったことがわかり、農林水産省が訂正しました。

食料自給率は国内で消費された食材が、どれだけ国内で作られたか示す指標で、「カロリー」と「生産額」の2つの基準があります。

農林水産省によりますと、このうち生産額の食料自給率の数値が、平成9年度から29年度までのうち、14年度分で実際よりもそれぞれ1ポイント程度低かったことがわかりました。

理由について、一部の輸入品の金額を算定する際に関税分を含んでいなかったほか、輸入した野菜の加工品を実態より高めの価格で算定したためとしています。

去年8月に平成28年度の数値に誤りがあったことがわかり、検証できるデータをさかのぼって調べたところ、ほかでも誤りがあったことがわかったということです。

担当者の間で統一した算定方法が共有されていなかったことが原因だとしていますが、カロリーを基準とした数値に誤りはないほか、政策への影響はないとしています。

農林水産省は「数値を訂正したうえで、担当者の研修を強化するなど、再発防止を徹底したい」と話しています。