野生生物保護 活動支援で11団体に助成金 東京動物園協会
NHK 2019年5月18日 20時51分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190518/k10011921061000.html

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都立の動物園を運営している東京動物園協会は、野生生物の保全活動を支援しようと、全国の11団体などを対象に助成金を交付することを決め、交付式が行われました。

東京動物園協会は上野動物園など都立の動物園を運営している公益財団法人で、野生生物の保全活動を支援するための基金を設立し、毎年審査を通過した団体などに助成金を交付しています。

ことしは公募のあった中から全国の合わせて11の団体や個人に対して助成金を交付することを決め、18日、6人の代表者が出席して上野動物園で交付式が行われました。

東京動物園協会からそれぞれの代表者に交付決定の通知書が手渡されたあと、団体ごとに活動の紹介が行われました。

東京 町田市に生息するムササビの保全に取り組むグループは、多摩丘陵のムササビが周辺地域の開発によって孤立している現状や、巣穴や糞(ふん)などから生態を調査していることなどを報告しました。

島コウモリの調査グループは、琉球列島に生息するクビワオオコウモリの生態を調べるため、今後、野外に録音機を設置して、鳴き声などから個体数や分布エリアなどを明らかにしていきたいと説明していました。

町田ムササビ保全研究グループの代表、安藤元一さんは「ムササビの生態を明らかにして、人とムササビが共存できるように活動していきたいです」と話していました。