https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190723-00000009-jij-n_ame
 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は22日、中国共産党最高指導部の腐敗を告発して米国に逃亡中の中国人実業家、
郭文貴氏について「中国政府のスパイ」だという疑惑が浮上していると報じた。
郭氏と契約上の問題をめぐり係争中の米調査会社の主張として伝えた。

 報道によると、郭氏は昨年1月、調査会社ストラテジック・ビジョンUSと900万ドル(約9億7000万円)で契約し、共産党幹部らと関係があるとする
複数の中国人の調査を依頼。しかし求めた情報が提供されなかったとして、同社をニューヨークの連邦地裁に提訴した。
これに対しストラテジック社は今月19日に裁判所に提出した文書で、郭氏が調査対象に挙げた中国人らの情報は米政府によって機密指定されており、
米政府の協力者の可能性があると指摘。

郭氏が安全保障などの分野で米政府を支援する中国人の情報を得ようとしたとして、
「郭氏は本人が言うような反体制派ではなく、反体制派を追う中国のスパイだ」と主張した。

 郭氏は、中国の王岐山国家副主席の親族による不正蓄財疑惑などをインターネットを通じて発信。
トランプ米大統領の側近だったバノン前首席戦略官・上級顧問ら対中強硬派の支援を受けているとされる。