南海電鉄「ラピート」 別車両の台車でも亀裂見つかる
NHK NEWS WEB 2019年8月27日 18時15分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20190827/k10012051161000.html
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この問題は今月23日に運行された大阪市内と関西空港を結ぶ南海電鉄の
6両編成の特急「ラピート」の5両目の台車のモーター付近で、およそ14センチの亀裂が見つかったものです。

これを受け、南海電鉄では26日までの3日間にすべての「ラピート」の車両を緊急点検しました。

その結果、別の車両の台車でも長さ10センチ弱の亀裂が見つかったということです。

今回発覚したトラブルでは当日、「ラピート」の車掌が異音を確認したあとも大阪市内と関西空港の間を3往復、
250キロ余りにわたって走行が続けられていたことが分かっています。

国の運輸安全委員会は事故になりかねない重大インシデントに当たるとして、27日、調査官2人を派遣しました。

調査官は大阪にある南海電鉄の本社と問題の車両が運び込まれた車両基地で、
関係者から聞き取りを行ったり亀裂の見つかった台車を目視で確認したりするなどしていました。
運輸安全委員会はトラブルの原因について調査を継続することにしています。

南海電鉄によりますと、「ラピート」は安全が確認された車両を使うということで、運行に支障はないとしています。

南海電鉄の特急「ラピート」では過去にも2度、台車に長さ10センチ以上の亀裂が見つかっていたことがわかりました。
今回、亀裂が見つかったのはモーターを支える「主電動機受座」と呼ばれる台車の部品で、
亀裂が進んで切断されるとモーターが落下し、走行できなくなるおそれがあるということです。

一方、南海電鉄によりますと、「ラピート」ではことし4月とおととし11月の2度、
別の車両の同じ台車部品にも長さ10センチ以上の亀裂が入っているのが見つかり、近畿運輸局に報告していたということです。

いずれも走行時に異音などの異常はなく、定期点検の際に亀裂が見つかったということですが、
南海電鉄では今回の件も含めた3件について、社内の公表基準を満たさないとして公表していませんでした。

理由について、南海電鉄は「けが人がおらず、運転見合わせや30分以上の遅延といった
運行への影響もなかったため、会社としての公表基準に該当しなかったからであり、対応に問題はなかったと考えている」としています。

また、今回の運輸安全委員会の調査については「原因の究明と今後の対策に真摯(しんし)に取り組んでおり、調査には協力していきたい」としています。

列車の台車を巡っては、おととし12月、東海道・山陽新幹線でも亀裂が見つかり、乗務員や保守担当の社員らが
異音や異臭に気付いていたにもかかわらず、走行が続けられたことが問題となっていました。

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