神秘の茶碗「曜変天目」 岡山の陶芸家が再現に挑戦

鈴木さんが昨年7月に焼き上げた天目茶碗。碗のなかに瑠璃色の斑点が美しく浮かび上がっている
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 南宋時代の中国で制作され、「器の中に宇宙が見える」とも評される「曜変天目茶碗」。

 現存する完品は3点のみ、謎に包まれた茶碗の再現に取り組む陶芸家は後を絶たず、岡山県津山市の作陶家、鈴木禎三さん(45)もそんな一人だ。
 昨夏、独特の玉虫色に輝く斑点を作り出し、オリジナルに近づくことに成功した。
 来年にはお披露目を兼ねた個展を予定している。

 曜変天目茶碗は12〜13世紀、南宋時代に中国・福建省の建窯で焼かれたといわれている。
 現在、完全な形で残されているのは、藤田美術館(大阪市)などが所蔵する国宝指定の3点。
 なぜ途絶えたか、なぜ日本にしか伝わらなかったかなど、謎に包まれたままだ。
 平成28年にはテレビの鑑定番組で、出品された茶碗が国宝級の「曜変天目」と鑑定されたが、直後から疑問視する専門家らの声が相次ぎ、騒動となった。

 母方の祖父が、愛知県瀬戸市の陶工、鈴木青々という鈴木さんは、幼稚園のころから図録を見るなどして、曜変天目の美しさに魅せられていた。
 祖父の死を機に陶芸家の道へ進み、平成14年に28歳で津山に工房を築いた。同時に憧れだった曜変天目の研究を始めた。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

産経新聞 2019年9月19日 15時57分
https://news.livedoor.com/article/detail/17106030/