漁船を操縦し、海で漂流していた男性を救助したとして、新潟市の男子高校生が4日、友人の男性とともに新潟海上保安部に表彰された。

 高校生の操船で人命を救助した、全国でも珍しい例という。2人の的確な判断のおかげで、海保の救助活動も早まった。

 表彰されたのは、敬和学園高校3年の吉田将輝さん(17)と釣り具メーカー社員の清野順大さん(20)。吉田さんは16歳で2級小型船舶操縦士の免許を取得しており、祖父の漁船「第18とき丸」を操縦して救助に向かった。

 男性が漂流する事故があったのは、8月14日午後。海保によると、新潟市沖10キロほどの日本海でプレジャーボートから海に入っていた男性3人が潮に流された。プレジャーボートに残された2人のうち、女性(16)が助けを求めて電話をかけたのが、知り合いの吉田さんだった。

 電話を受けた吉田さんは、釣り仲間の清野さんと一緒に、祖父の漁船が係留されていた新潟東港(聖籠町)から出発。風と潮の流れを読みながら2人で捜索し、約40分後にプレジャーボートから1キロほど離れた海上で手を振っている男性を見つけた。「まじで奇跡的だった」と吉田さん。周辺の不自然な波の立ち方で男性に気づいたという。

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