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ベルリンの壁崩壊30年 ドイツで記念行事
2019年11月10日 5時34分

ドイツでは、東西冷戦の象徴だったベルリンの壁が崩壊して30年を迎え、各地で記念の催しが行われています。シュタインマイヤー大統領は演説で、ドイツ社会を分断する「新たな壁」が生まれていると指摘して、市民に「取り壊そう」と訴えました。


ベルリンの壁の崩壊から30年となった9日、東西ベルリンの分断と統一の両方を象徴するブランデンブルク門前の広場ではシュタインマイヤー大統領やメルケル首相が参加して記念のイベントが開かれました。

この中で、シュタインマイヤー大統領は、「多くの犠牲者を出した非人道的な壁はもうない。しかし、ドイツ社会には怒りや憎しみ、疎外による『新たな壁』ができた。取り壊せるのは私たちだけだ」と述べて、ドイツ社会の分断を乗り越えようと訴えました。

このあと特設ステージでは、ベートーベンの交響曲第5番「運命」が演奏され、訪れた人たちは熱心に耳を傾けていました。

イベントに参加した男性は、「ドイツ統一後もいろんな問題がありますが、私たちは克服し、20年後、25年後もここで壁の崩壊を祝いたいと思います」と話していました。

ドイツ各地ではこのほか、東西市民による対話の集会やアート作品の展示などの催しが10日まで行われています。

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(リンク先に続きあり)

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