就職氷河期世代とされる30代半ばから40代半ばの人を対象に、正規職員を募った兵庫県宝塚市は18日、合格者は40〜45歳の男女各2人だったと公表した。

うち神戸市の男性(44)が取材に応じ、「これまで1年ごとの雇用契約で不安だった。ほっとしました」と喜びを語った。

男性は関西の私大出身。
就職活動では約50社を受験し、「とりあえず受けた」という1社から内定を得たが、納得できず入社しなかった。だが、翌年の内定はゼロ。雑貨店でアルバイトをした。

25歳でコンビニチェーンの正社員になったが、早朝や深夜、休日の電話の呼び出しに疲れ、3年で辞めた。
その後は職を転々とし、3年半前から行政機関の非常勤職員になった。

独身で一人暮らし。かつて交際相手がいたが、家庭を持つ自信がなく、結婚に踏み切れなかったという。
妹に教えてもらい、宝塚市の採用試験を受けた。採用は来年1月1日付。「市民の困りごとを解決できるよう尽くしたい」と意気込んだ。

https://news.livedoor.com/article/detail/17400140/
2019年11月18日 20時55分 朝日新聞デジタル

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就職氷河期世代を対象にした職員採用試験の結果を説明する中川智子市長=2019年11月18日午後1時29分、兵庫県宝塚市役所、太田康夫撮影