処方箋を偽造し、勃起不全(ED)治療薬を薬局からだまし取ったとして、大阪府警が同府岸和田市の市立岸和田市民病院の医師、加藤元一容疑者(62)=収賄容疑で逮捕=を詐欺などの疑いで追送検していたことが、捜査関係者への取材で判明した。「薬は自分で使った」と容疑を認めているという。

 追送検の容疑は2016〜19年、大阪、京都両府内の病院がED治療薬の処方を指示したように装った処方箋6通を偽造し、大阪市西成区の薬局に提出して「バイアグラ」など計23錠をだまし取ったとしている。

 捜査関係者によると、加藤容疑者は両病院で診察を手伝っており、別の医師名で処方箋を偽造していた。

 加藤容疑者は、岸和田市民病院の共同研究を巡り、一般社団法人代表の男から現金20万円を受け取ったとして、12月4日に収賄容疑で逮捕されていた。【藤河匠、加藤栄】

毎日新聞 2019年12月25日 15時14分
https://mainichi.jp/articles/20191225/k00/00m/040/126000c