JR九州の青柳俊彦社長は長崎新聞社の単独インタビューに応じ、九州新幹線長崎ルートや新駅ビル、街づくりについて語った。

 −長崎ルートは2022年度に暫定開業する。長崎−武雄温泉がフル規格で整備され、武雄温泉で在来線の特急に乗り換えるリレー方式となる。準備状況は。
 そろそろ車両を発注しないといけない。準備は着々と進めている。開業は22年6月と言われているが、前倒しを求められてもいいようにしている。3月に開業した方が時期的にはいい。





 −新幹線の名前は。
 「かもめ」でいいのでは。鹿児島ルートは公募して「(特急の)つばめ」が一番ではなかったが、周りの声を聞いて「つばめ」にした。

 −開業効果を発揮するための取り組みは。
 乗り換えを便利にしたい。新しい車両が入るので乗り心地も含めて改善し、これを機に新しくなった長崎を見てもらおうという思いでお客さんを迎えたい。

 −未着工区間の新鳥栖−武雄温泉を含め全線フル規格で整備するメリットは。
 自然災害に強く、安定的な輸送を確保できる。もう一つは速達性だ。(長崎−博多は特急で)2時間かかるが、フル規格になると40分台で走ることができる。心理的にもすごい効果だ。

 −国土交通省の試算では最速約51分となっている。
 (停車駅の)設定の仕方で40分台も可能だ。1駅止まるだけで3、4分違う。





 −佐賀県はフル規格での整備に反発している。
 (佐賀−博多は特急で)40分で行けてあまり苦痛になっていないのは事実。だが、今は久留米から利用されている。わざわざ新幹線に乗る距離でもないと思うが、皆さん乗っている。

 −佐賀駅に新幹線駅ができると魅力はどう変わるのか。
 利便性が高まり、人が多く通るので店もできるだろう。われわれも駅ビルを造ってみようという気持ちになる。長崎は(駅ビルを)造りたいと思うが、今のところ佐賀に造りたいとは思わない。(佐賀駅は)乗降客は多いのに降りたらすっと家に帰ってしまう。とどまるところがないからだ。
 (街づくりの)きっかけがないのではないか。新幹線の駅ができれば、われわれが行かなくても他の企業がショッピング(施設)を造ろうという気になるのではないか。

 −長崎駅の新しい駅ビルに外資系ホテルが入る。
 マリオットと一緒にやる理由の一つは海外から客を引っ張ってくること。基本的に今までのプラスアルファの客になる。長崎は九州で最高レベルの観光地だ。観光目的のホテルを造るのは理にかなっている。

 −駅ビルと地元商店街は共存共栄できるのか。
 うまくいったのは大分だろう。郊外のショッピングセンターに客を取られて空洞化寸前だったが、駅ビルとアーケード、百貨店が連携して楽しい場所に変わった。中心街の復興の力になっているのではないか。
 人口減少は進むので交流人口をいかに伸ばすのかを本気で考えないといけない。われわれと街の皆さんが行って楽しい街、行きたくなる街に向けアイデアを出していくことは大事だ。

2020/1/9 10:11 (JST)
https://this.kiji.is/587814288801350753?c=174761113988793844

★1 2020/01/09(木) 11:05:34.52
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