夕飯つくらないとダメですか?

先日、幼い子どもを育てている夫婦が「平日の夕飯はすべてテイクアウト」と書いたネット上の記事が話題になりました。確かに、働きながら毎日のごはんをすべて手作りするのは簡単ではありません。そして今は空前の「テイクアウトブーム」。ごはんをすべて手作りしなくてもいい環境が整ってきているようです。(ネットワーク報道部記者 鮎合真介 和田麻子 大窪奈緒子)

きっかけの記事は
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200124/K10012257431_2001241453_2001241456_01_03.jpg

平日の夕飯を自分たちで作らず、すべて外注してしまう。ネット上に投稿されたこの記事を書いたのは、20代の共働きの夫婦でした。子どもはまだ2歳。近くに日替わり定食をテイクアウトできる店があったことから、思い切って平日は毎日このサービスを利用することにしたそうです。

1食850円を2人前で1日1700円。
1か月で3万円ちょっと。(さらに割り引きもあり)
その結果「可処分時間」つまり、自由に使える時間が増えたそうです。
なぜこのサービスを利用し始めたのか、本人たちに取材しました。
2人は、もともと「家事の効率化」に興味があったそうです。

そして家事の中に占める「料理の負荷」が特に大きいと感じていたそうです。近くにある店のメニューが栄養バランスの取れたものだったこともあり「平日はすべてテイクアウト」を試してみたそうです。そして自分たちの記事がネット上で話題になっていることについても聞いてみると「予想どおり」だったそうです。

記事を投稿した女性
「同じ世代の人たちは家事の効率化に興味を持っていると思っていたので、反響があったのはやっぱりな、という感じでした。これからも『家事の効率化』をいろいろ試してみたいと思っています」

■テイクアウトは空前の人気
こうした食事や総菜のテイクアウトのサービスは、今、急激に人気が高まっています。いわゆる「弁当屋」だけではありません。街の飲食店が、今、競うようにテイクアウトを始めているのです。インターネットで少し検索しただけで、食事をテイクアウトできる店を簡単に見つけることができるアプリやサービスがいくつも見つかります。

なぜこんな状況になったのか、アプリの1つ「Picks」の運営や開発を行っている企業の代表取締役CEOを務める本多祐樹さんに聞きました。

「単身世帯や共働き世帯が増え、働き方が多様化するなかで、市販の弁当や総菜を買ってきて家で食べる食事=『中食』に対するニーズが高まっていて、その市場規模が年々、拡大しているんです」
そんなに人気があるのか、「日本惣菜協会」に尋ねてみると、外食産業を除いても「中食」の市場規模は2009年以降、9年連続で成長を続けていて、2018年には10兆2518億円余りに上っていました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200124/K10012257431_2001241243_2001241456_01_05.jpg

食の市場全体の中でも「中食」の市場の成長は著しく、2008年からの10年間で、成長率は120%を超えているそうです。日本惣菜協会は「『中食』の市場が国内の食シーンをけん引している」と分析しています。

さらに「Picks」の本多さんによると、最近導入されたある制度も関係しているそうです。

本多さん
「去年10月に消費税率の引き上げにあわせて軽減税率が導入されました。この影響もあるのか、私たちのところには飲食店側から月に100件もの問い合わせがあります。テイクアウトに対する飲食店側の意識も高まってきたと感じています」

■“家事に対抗!”
利用者はテイクアウトのどこに魅力を感じているのでしょうか。実際に利用している男性に話を聞くことができました。

以下ソース先で

2020年1月24日 16時28分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200124/k10012257431000.html?utm_int=netnewsup_contents_list-items_001