引きこもり、ポケGOが変えてくれた そして起きた事故

 愛知県西尾市で2018年、スマートフォン用ゲーム「ポケモンGO」をしながら車を運転して事故を起こし、女性を死なせたとして、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)の罪に問われている無職榊原あかね被告(44)=同県岡崎市=の初公判が14日、名古屋地裁岡崎支部であった。

 榊原被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 起訴状によると、榊原被告は、18年4月14日午前10時15分ごろ、西尾市の県道を時速約50キロで運転中、左手に持ったスマホのポケモンGOの画面に気を取られ、道路に立っていた同市上矢田町の無職永田よしさん(当時85)をはねて死亡させたとされる。

 被告人質問などによると、榊原被告は、仕事がうまく行かずに引きこもりがちになった。
 数年前からポケモンGOを始めたところ、外に出る機会が増え、「もう一度仕事を頑張ろう」という気持ちになったという。
 事故当時は、運転中に「ちょっとくらいなら」と画面を見てしまったという。
 「いまはポケモンGOはやっていない。アプリを削除した」と話した。

朝日新聞デジタル 2020年2月14日 14時58分
https://news.livedoor.com/article/detail/17816856/