大井川の水量減量をめぐり、静岡県とJR東海の対立が続くリニア新幹線の着工問題。いったん前進したかに見えた協議が、再び足踏みです。国交省が提案した専門家会議の委員をめぐり、県が対案を示すことになりました。
.


静岡県 川勝知事「JR東海の責任者が入っていない」

静岡県 川勝平太知事:「おかしいですね。JR東海の担当責任者は説明者として必ず出席していなければならないと思うが、委員構成案に入っていない」

 国交省の提案に憤りをあらわにした川勝知事。先週、国交省は県とJR東海に新しい専門家会議について、委員の名前を含む構成案を示しました。県は非公表を求めましたが、報道機関に資料が配られ、事実上、公表され、その中にJR東海の名前はありませんでした。


トンネル工事を受注する会社の社外監査役が委員

 また、候補の一人に挙がった政策研究大学院大学の森地茂特別教授は、JR東海からトンネル工事を受注する大成建設の社外監査役で、専門部会の委員からも中立性に疑問の声が出ていたといいます。
.

静岡県知事「誰もが納得する適任者を選ぶ」 国に対案提示へ

川勝知事は「誰もが納得する形で適任の人を選ぶ」ため、県として対案を示す方針を明かしました。

静岡県 川勝知事:「国交省が設置する有識者会議の委員としてご尽力いただける方を公募したいと思っています。いわゆるJR東海の言い方である国策であるとか、国家事業と言われているわけですから、まさに国民の声を結集してこの難関を乗り切る必要がある」

 公募は自薦・他薦を問わず、今月末まで受け付け、県は専門部会の委員の意見を参考にして、来月上旬以降に国交省に提示する方針です。

3/13(金) 20:45配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200313-00010015-satvv-l22
https://lpt.c.yimg.jp/amd/20200313-00010015-satvv-000-view.jpg
https://lpt.c.yimg.jp/amd/20200313-00010015-satvv-001-view.jpg
https://lpt.c.yimg.jp/amd/20200313-00010015-satvv-002-view.jpg