福島民友新聞創刊125周年事業、福島中央テレビ開局50周年事業の「ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ―日本を夢見たヨーロッパ工芸」は24日、県立美術館(福島市)で開幕する。19世紀後半の西洋に熱狂を巻き起こした日本文化ブーム「ジャポニスム」と、当時の新しい芸術様式「アール・ヌーヴォー」をテーマに、一流作家のガラス工芸品や陶磁器などが並ぶ。22日は学芸員が設営準備を進めた。

 県立美術館、福島中央テレビ、福島民友新聞社でつくる実行委員会の主催。19世紀後半の開館当初から日本の美術品を積極的に収集してきたブダペスト国立工芸美術館の所蔵品から、ティファニーやガレ、ドーム兄弟などの名品やハンガリーを代表する作品群など名品約200点を紹介する。白木ゆう美学芸員は「日本美術がどのように西洋に影響を与え、日本美術を西洋がどう解釈したか、歴史を巡ってほしい」と話した。会期は5月10日まで。毎週月曜休館(5月4日は開館)、観覧料は一般1300円、大学生1100円、小、中学、高校生650円。問い合わせは県立美術館(電話024・531・5511)へ。

 消毒液設置や混雑対策

 展覧会は新型コロナウイルス感染症の拡大防止策を講じて開催する。館内にアルコール消毒液を設置しこまめな手洗いを促すほか、時間指定の整理券を配布して入館者数を制限するなど混雑対策を行う。整理券の配布は午前9時15分から午後3時15分まで15分間隔で行う。列ができないよう工夫する。入館者にはマスク着用などのせきエチケットも呼び掛け、発熱や体調不良の場合、入館できない場合もある。

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