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国土交通省は18日、2021年度予算の概算要求で、九州新幹線西九州(長崎)ルート
新鳥栖−武雄温泉間の着工に向けた環境影響評価(アセスメント)関連費の計上を見送る方針を固めた。
アセス実施に佐賀県の合意が得られていないため。

見送りは前年度に続く措置。本格的な調査に先立ち測量などを行うアセス初年度の予算規模は
大きく膨らむことはなく、国交省は、佐賀県の合意が得られた段階で、整備新幹線全体の予算から
捻出するなどすればアセスに必要な事業費を確保できるとみている。

国交省はフル規格を含め、複数の整備方式に対応するアセスを佐賀県に提案しているが、
佐賀県は地元負担が多額となるフル規格化を警戒し、アセス実施を拒否。
自民党佐賀県連が17日、アセス案を受け入れるよう求める要請書を山口祥義知事に渡したが、
山口氏は慎重な姿勢を崩していない。

九州新幹線西九州ルートの建設工事が進むJR武雄温泉駅
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