網戸のひもで6歳死亡、YKK APを提訴 「欠陥」首に絡まり 大阪地裁

 網戸を上下に動かすひもに首が引っかかり、女児(当時6歳)が死亡したのは製品の欠陥が原因だとして、兵庫県内に住む両親らがアルミ建材大手「YKK AP」(東京)とリフォーム業者に計約8000万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。窓のブラインドなどのひもが首に絡まる事故は過去にも多発しており、父親は27日の第1回口頭弁論で「安全対策を講じていれば事故は防げた」と訴えた。被告側は争う姿勢を示した。

 訴状などによると、女児は2019年11月18日午後、自宅で網戸のひもが首に引っかかった状態で家族に発見され、病院搬送後に死亡が確認された。

 事故は、自宅のリフォームで網戸を設置した直後に発生。輪状になった樹脂製のひも(約175センチ)を引くと、窓枠の上部に収納された網戸が下まで引き出せる構造だった。

 両親側は、網戸の本体に事故を警告する表示がなく、一定の重さがかかるとひものつなぎ目が外れるなどの安全対策が取られていないと指摘。「子供の首に引っかかると窒息死する危険がある時点で欠陥がある」と主張している。

 製品には、子供の手が届かない高さにひもを束ねるクリップが付属しており、このクリップには事故への注意を促す表示があった。しかし、出荷時にクリップはひもに装着されておらず、両親側は「使用の必要性を認識できる状態ではなかった」と言及。リフォーム業者についても、クリップを袋に入れたまま放置し、使い方を説明しなかった責任があるとしている。

 事故当日、病院に駆けつけた父親は「パパ来たよ」と語りかけたが、女児の意識は戻らなかった。20年4月から小学生になるはずだった女児の紫色のランドセルは、今も自宅に残されたまま。父親は法廷で「幼い命が二度と奪われないよう再発防止を要請したい」と涙ながらに訴えた。

 YKK APは訴えに対し、「製品自体に欠陥はないと主張していく」と答弁。取材に対し、事故後の19年12月以降はひもにクリップを装着した状態で出荷しており、安全性を高める措置を取っていると説明している。【藤河匠】

2020年10月27日 17時44分 毎日新聞
https://news.livedoor.com/article/detail/19125723/
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