県内の感染拡大が落ち着きつつある中、県は今後の感染防止に役立ててもらおうと、
感染の第3波が始まったとされる去年11月に確認された感染者の分析結果を公表しました。


県は、感染が広がった実際の事例についても場面ごとにまとめて公表しました。
まず、「職場」での事例で、実際にあったのが「商談」などの場面です。

あるケースでは、社内の数人で感染拡大地域に出張し、長時間、商談をしたあと会食しました。

商談中はマスクをしていましたが換気はされておらず、途中でお茶や菓子を飲食していて会食では、
マスクを外す機会が多かったということです。

そして、出張した複数の人の感染が確認され、その後、同僚や家族に感染が広がったということです。

また、「会食」を中心に複数の人が感染した事例もありました。

ある会食では、遠方からの親戚のほか、近所の知人や友人が参加した結果大人数になり、
参加者の半数以上の感染が確認されたということです。

飲食店街では、複数の店を掛け持ちして働く従業員や、店を頻繁に訪れる常連客を中心に複数の店が事実上のコミュニティを形成し、
その中で感染が拡大、それぞれの家族にまで感染が広がったケースもありました。

このほか、食事や入浴など生活をともにする職場の寮で集団感染が発生した事例や、
体調不良を感じていたにもかかわらず、出勤や帰省して周囲に感染が広がったケースもあったということです。

県はこうした詳しい事例をホームページで紹介していて、対策に役立ててほしいとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20210220/1010017131.html