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 伊是名夏子氏が公開した最新記事は「JRの合理的配慮への改善を求める補足」というタイトル。その内容は4日に公開し、多くの批判を浴びた「JRで車いすは乗車拒否されました」について言い訳を並べ、さらにユーザーに「一緒に考えてもらい、みんなが乗りやすい乗り物を増やしていきましょう」などと自身の政治目的に賛同を促す内容となっている。

 その中で注目したいのは、無人駅である来宮駅に熱海駅の駅員4人を集めたことについて、「他に方法がなかった」とし、熱海からタクシー利用すべきだったという批判に「車いすが乗れるタクシーは、自分の経験から、その日の予約で車いすのタクシーに乗れたことはない」としている点。

 来宮駅が無人駅で駅員が対応できないのであれば、熱海駅からタクシー利用をすればいい。距離はわずかに1.6km、およそ10分で着くという。これに対して、伊是名氏は最新のコラムの中で、以下のように熱海からタクシー利用しなかった点を説明している。

「車いすが乗れるタクシーは、1か月前に予約して、乗れることが多いです。…熱海駅の車いすタクシーが、当日に連絡して、すぐに乗れるかは調べていません。…しかし、私の今までの経験では、その日の予約で車いすのタクシーに乗れたことはありません。一か月前から探しても乗れなかったこともあります。また今回の移動は、私を含めて、5人の乗車で、タクシー2台にわけないといけないため、費用が掛かります。」

 そこで実際に熱海のタクシー会社4社に電話で問い合わせた。

・伊豆箱根交通:電動式の車椅子に対応している車両はあるが1台のみ。すぐに乗れる保証はない。熱海第一交通さんなら多く所有しているので、そちらに問い合わせた方が確実だと思う。

・熱海泉都タクシー:電動式の車椅子のお客様が乗れる車は用意していない。

・熱海第一交通:前日の昼過ぎまでに予約をいただければ、時間通りに対応が可能。当日だと、対応車両が空いていれば乗れるが、当該車両が稼働中の場合は時間待ちになる可能性がある。

 以上のように熱海第一交通であれば対応が可能であり、伊豆箱根交通でも運が良ければ乗ることはできた。小田原駅で1時間近く駅員と話す時間があったのなら、その合間に熱海第一交通に連絡すれば、熱海駅到着後、すぐに乗れたはず。


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https://reiwa-kawaraban.com/society/20210407/