福岡県内のコロナ感染、なかなか歯止めがかかりません。

15日(土)16日(日)と感染者が500人を上回り、人口10万人あたりの感染者数が全国最多の状態です。

3度目の緊急事態宣言が出されてから初めての週末を迎えた、福岡県。

外出自粛が呼びかけられても繁華街の人出に大きな減少は見られず、土曜・日曜連続で感染者が500人を上回りました。
(土曜522人・日曜505人)

県内の感染者の累計は、16日で3万人を超えています。

一方、16日、全国では東京で542人、大阪で620人、北海道で491人の感染が分かりましたが、人口10万人あたりの感染者数は福岡が9.8人と全国最多となりました。

なぜ、人口あたりの感染者が他の大都市より突出しているのかー。

専門家は変異ウイルスの影響を指摘します。

◆北九州市立八幡病院 伊藤重彦院長
「症状が今あるのにまだ気づかずに活動されて、変異株の流行を市中で広げているという方もおられるということが、他地域以上に感染が広がっているという1つの原因。もうひとつはウイルスが家庭に持ち込まれて、今までに感染しなかった親御さんから子供さんへの感染も変異株の強さで感染が広がっている」

変異ウイルスは感染力が強いため、マスクを付けていても飛まつによる感染の恐れがあるといいます。

◆北九州市立八幡病院 伊藤重彦院長
「マスクの1割2割漏れる飛沫からも、感染者が増えている。これからは全ての行動で飛まつ量を10分の1にする、すなわち会話を10分の1にする」

県内の医療体制は日に日にひっ迫してきていて、病床使用率は15日時点で73.45%。

50%に達した重症病床の使用率と4000人に迫る自宅待機者は、いずれも過去最高、最多となっています。

専門家は、事態改善へのカギを握るのは、県民ひとりひとりの行動だと強調します。

◆北九州市立八幡病院 伊藤重彦院長
「緊急事態宣言と同じくらい影響力のある対策が、私たちの自覚と日々の対策だと思っていただきたい。この2週間で結構ですから、サービス業が自粛していただいてる間、同じように平行して頑張って頂きたい」

https://news.yahoo.co.jp/articles/1f2ebdb874ff8d52be95e1b7f5cfe4e1c09b4db9