■「男らしさ」や「女らしさ」のイメージをイラストで解消

「男らしさ」や「女らしさ」といった性別についての固定観念も、「アンコンシャス・バイアス」の1つです。「男らしさ」や「女らしさ」のイメージにとらわれない、主体的で多様な選択を促している内閣府は、今月あるイラストをホームページで公開しました。

「パイロット」「保育士」などの職業で働く人を描いたものや、「皿洗い」「乳幼児の送迎」など生活のシーンを描いたものがあわせて40種類。それぞれに、男性と女性の2パターンが用意されています。

このイラストは、どのように活用されるのでしょうか?イラストをダウンロードした自治体のうち、千葉県の我孫子市に聞きました。

2006年から毎年6月を「男女共同参画月間」と定めて広報活動に力を入れているという我孫子市。今年は、市内の世帯や公共施設に配る広報誌で、性別にまつわる「アンコンシャス・バイアス」を紹介する特集を組もうとしていました。

そこで、このイラストにセリフを加えて掲載することを企画。男の子が男性保育士と手をつないでいるイラストに「先生みたいな優しい保育士になりたい」というセリフを加えるなど、検討しているということです。

我孫子市の担当者は、「『女らしい仕事・男らしい仕事という、大人の固定観念で子どもたちの可能性の芽を摘んではいけない』というメッセージを市民に届けたい」と話します。

固定観念、「アンコンシャス・バイアス」にとらわれず可能性を広く認識することは、働き方や生き方の選択肢を広げることにもつながるかもしれません。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ac738736923c9854bd282bb03c36c374fe50f08a