自民党の有志議員らが安倍晋三前首相や甘利明税調会長らの呼びかけで、
蓄電池産業の競争力強化に向けた戦略を議論する議員連盟を近く発足させることが6日、分かった。
11日に党本部で設立総会を開く。蓄電池の性能向上は電気自動車(EV)やロボットなどの技術革新に欠かせず、国際的な開発競争が本格化している。

議連の名称は「未来社会を創出する、バッテリー等の基盤産業振興議員連盟」。
設立趣意書案では次世代の蓄電池開発について「これを制するものが世界を制すると言っても過言ではない」と強調。
経済安全保障の観点から安定的なサプライチェーン(供給網)を構築する必要性も指摘している。

政府が普及に取り組む太陽光や風力発電は天候により発電量が左右されるため、電力供給を調整する仕組みとして大容量の蓄電池の開発が求められている。

設立総会では、リチウムイオン電池の開発で2019年にノーベル化学賞を受賞した旭化成名誉フェローの吉野彰氏の講演を予定している。
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