【シリコンバレー=奥平和行】米メタは9日、全社員の約13%に当たる1万1000人超を削減すると発表した。同社が大規模な人員削減を実施するのは2004年の会社設立後、初めて。景気の減速傾向が強まるなか、新型コロナウイルスの世界的な流行を機に企業規模の拡大を加速させたIT(情報技術)大手の経営が転機を迎えている。

注力している仮想空間、メタバースの担当部門を含む全社で人員削減を実施し、米国外の社員も対象とする。

マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は同日、社員に送ったメッセージで「パンデミック(新型コロナの世界的な流行)後も世界のオンライン化が加速度的に成長すると予想して大幅に投資を増やしたが、期待通りにいかなかった。私の間違いで、責任をとる」と説明した。

日本経済新聞 2022年11月9日 20:33
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN09CFT0Z01C22A1000000/?n_cid=SNSTW001&n_tw=1667993731