米フロリダ州パームビーチにある邸宅マー・ア・ラゴで15日に行われたトランプ前米大統領(76)の2024年大統領選への再出馬表明で、演説中に支持者たちが次々と会場を後にしようとしていたことが分かった。

 米ABCニュースのワシントン支局長ジョナサン・カール氏が、トランプ氏の演説を「信じられないほど低エネルギー」と評し、演説の途中で会場から立去ろうとする人が続出していたと伝えた。途中から会場に人を留まらせるため、外に出られないよう警備員が出口を塞ぐ様子も見られたという。会場にいたABCの別の記者も、演説の途中で会場を立ち去る機会を伺いながらドアの前に群がる人々の様子をツイートしている。

 トランプ氏は演説開始から約20分後に正式に出馬を表明したものの、その後も演説は続き、1時間以上に及んだことから、CNNなど途中で放送を切り替えるメディアもあった。「2年前、我々の国は素晴らしかった。もうすぐまた素晴らしい国になる」とトランプ節全開の演説だったが、「盛り上がりに欠ける」と感じた人は多かったようで、トランプ政権で副報道官を務めたサラ・マシューズ氏は「今までの中で最もエネルギーが低く、つまらないスピーチ」と指摘。「観衆でさえ退屈しているようだ」とツイートしていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)

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