北九州市を中心に福岡県などで流通しているゴボウの一部が、中国産にも関わらず国産として10年以上にわたって販売されていたことが分かりました。

◆記者リポート
「ゴボウと書かれた箱が大量に積まれています。こちらのゴボウ、中国産にも関わらず、青森産と産地偽装されていました」


産地偽装をしていたのは、鹿児島県出水市の青果物販売加工会社「毛利商店」です。

中国産のゴボウを青森県産などと偽り、北九州青果などに卸していた事が関係者への取材で明らかになりました。

北九州青果が取り扱うゴボウのうち2割近くを占めていて、取引を開始した2010年から10年以上にわたって偽装が行われていたということです。

◆北九州青果担当者
「驚きも怒りもどちらもですね。少しでも早くですね、回収できるようにというところが一番ですね」


24日、TNCの取材に応じた「毛利商店」の男性社長はー

◆毛利商店 毛利強 社長
「『偽装しました』というのは100%間違いないです。国産を買って出しても、採算が…うちが出した時点で赤字になるから、従業員も抱えてるし支払いもあったし、偽装して少しでも売り上げを上げて」

◆記者
「利益の総額はいくら?」

◆毛利商店 毛利強 社長
「今年の売り上げで5000〜6000万円」

長年に及ぶ偽装行為は12月20日、農水省が行った抜き打ち検査で発覚したということです。

「毛利商店」は北九州青果の他、新筑豊青果、愛媛県の松山青果と取引を行っていて、今後、「補償などの対応にあたりたい」としています。

テレビ西日本
https://news.yahoo.co.jp/articles/8f616b3edbe06e79907cb5964e0fac6f979d8a87