※8/19(土) 11:12配信
文春オンライン

「Aさんは堺市で有名なお婆ちゃん。ガスでも水道でも工事を見つけると、すぐクレームを入れます。携帯は出ないようにしても、別の番号から電話がある。職員が水をかけられたこともあった。耐えかねた役所は“特別扱い”して……」

 そう明かすのは、堺市役所の現役職員だ。

 政令指定都市で、約80万人の人口を擁する大阪府堺市。大阪維新の会出身の永藤英機市長(46)は身を切る改革を掲げ、税金の使い方に厳しい視線を注いできた。

 そんな中――。

 2021年から昨年にかけて、A氏が住む団地前で上下水道局の公共工事が二度行われた。まず21年6月頃から始まったのが、配水管の布設工事だ。

「案の定、Aさんから『水道工事はやめて』『なんでナビダイヤルの電話やねん。待ってる間に電話代かかるやろ』『夜寝れへん』などと抗議が入りました。彼女の度重なるクレームをまとめたメモも“行政文書”として作成。それで請負業者と相談し、特別にホテルを確保することになったのです」(水道局員)

 請負業者が明かす。

「Aさんの抗議で3カ月ほど工事は止まり、年末に約1カ月ホテルを手配した。数十万円かかった。公共工事の費用で『ホテル代』とは書けない。色んな工事費に混ぜて処理したと思う」

 実はこの過程で請負業者に対し、異例な対応がなされていた。小誌が情報公開請求で入手した文書を基に、別の水道局員に尋ねると、

「流石に工事中止は無理ですが、近隣に配慮し、元々の契約では夜間施工だったのを昼間施工に変更した。交通の便などに大きな影響が出るものの、夜間のほうが単価は高いため、業者に支払う工事費は減額される。ところが、その減額分を穴埋めするかのように増額して支払っているのです」

「ホテルの蚊取り線香が金鳥じゃない。金鳥にしろ」

 一体、どんなスキームを取ったのか。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/7bcf68a691bb230cad413ce986eb7982136bbc74