下関市伊倉町の市立川中公民館で「サンデン交通バス乗り方教室」が31日開かれ、地域のお年寄り約30人が安全にバスを利用する方法を学んだ。

 下関市を中心にバスを運行するサンデン交通によると、同社が運行するバスで起きた昨年度の事故のうち、約半数が高齢者の車内事故だった。同社では事故を未然に防ごうと、昨年2月から高齢者向けに教室を開いている。

 講義では「席が空いていたら積極的に座ること」や「降車時はバスのドアが開いてから席を立つこと」などが伝えられた。講義後には実際にバスに乗車して、時速5キロから急ブレーキをかけた際の衝撃の強さを体験した。

 主催したサンデン交通自動車部の坪郷(つぼごう)政明さんは「これまでバスになじみのなかった人が利用する機会も出てくると思う。利用時の注意点などを周知していきたい」と話した。

 参加した下関市伊倉町の沖村孝昭さん(80)は「バス降車時に自転車にはねられる事故が多いことは知らなかった。利用するときは気をつけたい」と話した

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