https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170630-00000060-asahi-soci

食品メーカー各社が夏向けの「甘酒」を売り出し、市場が活気づいている。
江戸時代には夏バテ対策の定番だったという甘酒。近年は水分や糖分、
塩分がバランスよく入った熱中症対策の飲料として注目される。

森永製菓は今月、花火を缶のデザインにあしらった夏限定「冷やし甘酒」を売り出した。
通常品よりもすっきりした味わいに仕上げたもので、2012年から全国で
冷やし甘酒シリーズを限定販売。猛暑による熱中症対策が注目されたことで
「夏の需要も冬場に近づいてきた」(広報)。

白鶴酒造(神戸市)は3年前から季節限定で「冷やしあまざけ」を販売。
「甘酒は冬というイメージがあったが、夏にもよく飲まれるようになっている」(広報)。
月桂冠(京都市)は「冷やし甘酒」、大関(兵庫県西宮市)は「冷涼甘酒」、ヤマク食品
(徳島県藍住町)は「冷し甘酒」を季節限定商品として売る。メーカーの商品開発が進み、
消費者の関心が出てきたこともあり、夏場でも甘酒の特設コーナーを設けるスーパーも
増えている。

甘酒は江戸時代、夏バテ対策の定番飲料で、俳句の世界では夏の季語としても知られる。
市場調査会社インテージによると、甘酒の市場規模は16年が141億円。
夏場の盛り上がりに支えられ、11年の約3・6倍に伸びた。