ドイツ有力誌シュピーゲル(電子版)は6月30日、同国自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のフランス法人が、2010年から車の販売台数を水増ししてドイツのVWグループ本部に報告していたことが分かったと報じた。
同誌によると、問題は内部調査で判明し、これまでの水増し台数は約80万台に上る。

 VWは16年のグループの世界販売台数が前年比3・8%増の1039万1千台。4年連続トップだったトヨタ自動車を上回り世界首位となった。
シュピーゲルは、フランス法人の水増しは年間の販売台数を良く見せるためだったとみられると伝えた。

 水増しの対象車両はVW本体の乗用車ブランドや傘下のアウディ、セアト(スペイン)、シュコダ(チェコ)など広範囲に及ぶ。
調査結果は4月にVWのミュラー会長に報告され、その後にフランス法人のトップが辞任。VWは同誌の取材に対し、内部資料についてはコメントしないとしている。

http://m.sponichi.co.jp/society/news/2017/07/01/kiji/20170701s00042000105000c.html