気象庁によると、中国地方では4日夜から5日朝にかけ、集中豪雨の原因になる「線状降水帯」が発生した。

 2014年の広島土砂災害や15年の関東・東北豪雨でも発生している。

 線状降水帯は、発達した積乱雲が帯状に集まる現象で、短時間に局地的な大雨をもたらす。積乱雲の帯の幅は20〜50キロ・メートル程度で、長さは50〜300キロ・メートルに及ぶ。

 同庁によると、日本海側に高気圧が張り出した影響で、4日夜に梅雨前線が南下。さらに暖かく湿った空気が太平洋上の高気圧の縁を回り込み、対馬海峡付近から島根県西部の海上に流れ込んだため、中国地方を東西に横断する線状降水帯が生まれたという。

 気象庁は「島根県では、本日夜頃まで土砂災害に十分に警戒してほしい」と話している。

2017年07月05日 13時10分読売新聞
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