肝硬変の再生医療が治験へ

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/1035546781.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

再生医療技術で、肝硬変の治療方法を研究している新潟大学などのグループは、
患者本人ではなく、ほかの人から取り出した特殊な細胞を使った新たな治療法について、
新薬開発のための人での試験を始めることになりました。

新潟大学大学院医歯学総合研究科の寺井崇二教授などのグループは、肝臓の病気、肝硬変を
再生医療技術で治療する方法を研究しています。
これまでの研究で患者自身の腰などに針を刺し、骨髄から取り出した「幹細胞」と呼ばれる
特殊な細胞を使う方法で一定の効果を確認できた一方、患者の負担が大きいことなどが課題となっていました。

こうした中、グループは、大阪に本社がある製薬会社と協力して、患者本人ではなく、
ほかの人の幹細胞を使う新たな治療法について、新薬開発のための人での試験を始めることになりました。
新しい治療法は、美容外科などで吸引した脂肪の組織から幹細胞を取り出して培養し、
肝硬変の患者に投与するもので、これまでと比べ患者の負担が大幅に減り、
マウスを使った実験では、肝臓の組織の修復が見られたとしています。

グループは、新潟大学病院で早ければことし9月にも患者への投与を始めるということです。

寺井教授は
「これまで肝硬変に対する根本的な治療法はなく、一刻も早く患者に届けられるようにしたい」
と話しています。

07/28 07:16