岐阜県多治見市の中央自動車道で工事現場に大型トラックが突っ込むなどして9人が死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで逮捕されたトラック運転手、村田義明容疑者(47)=大阪府高槻市=が、事故直前まで携帯電話で通話をしていたような音声が車内のドライブレコーダーに記録されていたことが8日、県警への取材で分かった。

 県警は同日、村田容疑者を送検した。事故との関連を調べる。県警によると、容疑者が現場周辺の多治見インターチェンジ(IC)の約500メートル手前まで、仕事仲間とみられる相手に相づちを打つなど通話をしているような音声が残っていた。

 レコーダーの映像には、多治見ICで降りようと左に進んだ後に進行方向が右に変わり、工事車両に衝突する様子が記録されていた。当時、ICの降り口前後が工事で規制され、容疑者は「降りるICが曖昧で、スマートフォンの地図アプリで確認しようとした」と供述している。

 逮捕容疑は8月30日午後1時45分ごろ、中央道上り線の工事現場に突っ込み、同県瑞浪市の建島誠治さん(40)を含む作業員5人と、下の国道248号に積み荷などを落下させて乗用車の男女4人に軽傷を負わせたとしている。容疑者自身も負傷し、入院していた。

配信2017.9.8 14:12更新
産経WEST
http://www.sankei.com/west/news/170908/wst1709080063-n1.html