【ニューヨーク=有光裕】米宇宙開発企業スペースXは29日、ロケットで世界の主要都市を結ぶ旅客サービスの導入を目指すと発表した。

 開発予定のロケットは全長約106メートルで、最大6人乗りの客室が40室。最高時速約2万7000キロ・メートルを誇り、東京―ニューヨーク間は、わずか37分しかかからないという。

 豪州で行われた発表会で、「ロケット旅行」のイメージを公開した。乗客はニューヨークの海上に浮かぶ打ち上げ施設に船で向かい、ロケットの上部に乗り込む。ロケットはいったん宇宙空間にまで到達。39分後には中国・上海の洋上施設に、逆噴射しながら優雅に着陸した。

 東京―ニューヨーク間は現在、飛行機で十数時間かかる。「地球上の移動をすべて1時間以内にする」という構想を掲げるイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、飛行機のエコノミークラスと同じ水準の料金を目指している。

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