高浜町の若狭和田海水浴場のバリアフリー化に向け、同町は二日、ふるさと納税サイトで、使途指定型のふるさと納税の募集を始めた。

同海水浴場は優良なビーチの国際認証「ブルーフラッグ」を昨年から取得。水質やバリアフリーなど四項目三十三点にわたる厳格な基準があり、水陸両用のバギー型車いす一台を導入し、無料で貸し出すなどバリアフリーに配慮してきた。

今回新たに町道脇のスロープから水際まで百メートル、幅二メートルにわたりゴム製のマットを敷くことを計画。一般の車いすやベビーカーのまま、砂浜に入りやすくする。このマットの購入費四百三十万円をふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を通じて年末まで募る。

町の担当者は「海との関わりを諦めていた人たちにも気軽に海と関わることができるようにしていきたい」と話している。返礼品として、杜仲(とちゅう)茶など通常のふるさと納税でもらえる町特産物に加え、八千円以上の寄付でブルーフラッグTシャツがもらえ、一万円以上でサップボードが体験できる。

若狭和田海水浴場は大島半島付け根の若狭湾にあり、広大な砂浜と水質の良さが特長。今季の海水浴客数は高浜町全体で約十九万人あり、若狭和田海水浴場のブルーフラッグ効果が誘客をけん引する。

昨年から関西の建築・デザイン系の学生らが浜茶屋を設計、運営し、写真共有アプリ「インスタグラム」などを使って魅力を発信している。(山谷柾裕)

配信2017年10月3日
中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20171003/CK2017100302000010.html