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10月27日 20時08分

3年前、名古屋市で知り合いの女性を殺害した罪や、仙台市で同級生2人に劇物のタリウムを飲ませて殺害しようとした罪などに問われ1審で無期懲役の判決を受けた元女子大学生が、27日開かれた2審の被告人質問で「1審判決のあとも人を殺したいという考えが1日に5、6回浮かぶ」などと述べました。

22歳の元女子大学生は平成26年、大学1年生のときに名古屋市の自宅アパートを訪ねてきた知り合いの77歳の女性を殺害した罪や、その2年前の高校2年生のとき、仙台市で高校と中学時代の同級生2人に劇物のタリウムを飲ませて殺害しようとした罪などに問われています。
1審の名古屋地方裁判所は、ことし3月、「複雑な精神障害の影響で刑事責任能力はなかった」とする弁護側の主張を退け、無期懲役を言い渡していました。

27日、名古屋高等裁判所で開かれた2審の裁判で被告人質問が行われ、元女子大学生は弁護士の質問に対して「1審判決のあとも人を殺したいという考えが1日に5、6回、多いときで10回以上浮かぶ」と答えたほか、「判決のときタリウムが没収されるのが嫌だなと思った」とも述べました。
また検察官からどのような判決を望むか尋ねられると「量刑というより、刑務所の中で治療ができて人を殺さない自分になれる根拠があれば受け入れられる」と答えていました。

元女子大学生は2審でも無罪を主張していて、今後の審理では引き続き、刑事責任能力の有無などが争点となる見通しです。