9人分の遺体が見つかったアパートは木造2階建てで、全12室ある。住人の40代男性によると、逮捕された白石隆浩容疑者(27)が引っ越してきたのは2カ月ほど前で、その頃から白石容疑者が住む2階の一室の周辺で異臭がしていたという。「かいだことがないような鼻をつく強い臭い。換気扇が廊下側にあるので、部屋の前を通るたびに臭いがきつくなっていったと感じた」と話す。

白石容疑者の部屋の玄関前にはクーラーボックスが置いてあることもあったが、中身はわからなかったという。

 白石容疑者とは夜に顔を合わすこともあったが、あいさつを交わす程度の付き合いだったといい、「深夜にゴミ出しをしているのか、階段をおりる音とゴミ袋の重たそうな音が響いている時もあった。こんな事件が起こるとは思わなかったので怖い」と口にした。

 別の住人の男性によると、このアパートの部屋はほとんどが6畳一間で、玄関を入るとユニットバスやキッチンがあるという。「(容疑者については)わからないけれど、気持ちのいいものではない」と話した。

 現場のアパートの前を毎日買い物で通るという主婦(23)は、「いつも見ているアパートがニュースで映し出されてぞっとした」。9人の遺体が見つかったことを知ると、「身近な場所でこんなことが起きるなんて。外に出るのもためらうくらい怖い」とこわばった表情を見せた。

 このアパートの隣に住む男性(70)は、テレビのニュースで9人の遺体が見つかったことを知ったといい、「びっくりした。そんなことが近くで起きていたとは」と話した。

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