歩き方で個人識別、精度を大幅向上…犯罪捜査に
讀賣新聞:2017年11月08日 14時39分
http://www.yomiuri.co.jp/science/20171108-OYT1T50066.html

 人工知能(AI)の学習機能を活用し、映像に記録された歩き方の特徴から個人を識別する技術の精度を大幅に高めたと、大阪大の八木康史教授(画像認識)のチームが発表した。

 犯罪捜査などへの応用が期待されるという。

 チームはこれまで、歩く姿勢や歩幅、重心、手の振り方などを映像から数値化して、個人を特定する技術を開発。
警察庁で防犯カメラに映った被疑者の特定などに試験運用されている。
しかし、体の向きが違うと精度が大きく落ちることが課題だった。

 そこで、数値化すべき特徴を研究者が指定するのでなく、AIが大量の画像から自動的に特徴を探し出す「深層学習」という技術を使い、様々な方向に歩く約1万人の映像をコンピューターに学習させた。
その結果、1人で歩いている人物の識別率は、体の向きが90度違うと従来は61・5%にとどまっていたのが、95・8%まで高まった。

(ここまで373文字 / 残り124文字)
※公開部分はここまで
※読売プレミアム登録すると全文読むことが出来ます