2017.11.20 08:05
http://www.sankei.com/smp/west/news/171120/wst1711200011-s1.html

 大阪府豊中市を担当するようになって4カ月余り。まちを歩いて気付いたことがある。以前担当していた堺市と比べ、道行く人たちの言葉が、どこか東京弁っぽいのだ。

 たとえば、子供が店で「ねえ、お母さん、これほしいの。買って」などとねだる。女性同士の会話では、「そうねえ、それはたいへんですねえ」などという。アクセントは完全に東京風だ。転勤族の子供や、関東から転居してきた人かもしれないが、地元とみられる人でも、東京風のいい回しが交じる。

 豊中市職員の一人に尋ねたところ、「豊中では、関東の表現が交じり、大阪市内などとは違う」という答えが返ってきた。

 豊中市が平成17年と22年の国勢調査を比較して市への転入と、市外への転出の状況をまとめたデータがある。それによると、主な転入・転出先として、近隣の大阪市や吹田市、池田市、兵庫県宝塚市、同県西宮市などとともに、東京都と神奈川県が挙げられている。

 豊中市への転入でみると、東京都3683人、神奈川県2563人で計6246人に対し、大阪市は7740人。遠く離れた両都県からの転入数が、隣接する大阪市に匹敵している。

 豊中市は、大阪の都心まで30分内外で行け、千里中央駅など北大阪急行沿線が、転勤族の人気を集めていることが背景にある。

 日本の方言に詳しい真田信治・大阪大名誉教授(日本語学)に取材すると、豊中市を含む府北部の北摂地域は、都市化する中で新しい住民が多く住むようになり、府内のほかの地域とは違った言葉になっていった可能性があるという。

 真田名誉教授によると、若者の関西弁には「ネオ関西弁」ともいうべき表現がある。たとえば、かつて大阪では「しなかった」を「せなんだ」「せえへなんだ」と言ったが、東京の影響を受け「せんかった」「せえへんかった」などと表現するようになった。

 真田名誉教授は「北摂地域は東京などいろんな地域からの人が交じって暮らしており、府内で最初に関西弁が変化した。ただ、完全に東京化はせずに『ネオ関西弁』になった」と分析している。

★1が立った時間 2017/11/20(月) 08:51:56.41
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