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京都市や大津市などが来春から琵琶湖疏水で本格運航する観光船となる専用の2隻が22日、初めて披露された。両市の関係者らが新造船に試乗し、疏水周辺の秋の風情を楽しんだ。

 船はいずれも全長7・5メートルで、定員は12人。アルミ合金製。木造船に見立てた茶色の「めいじ号」と白色が基調の「へいせい号」で、景色が見やすいように透明の屋根を取り付けた。運航を琵琶湖汽船(大津市)、販売管理はJTB西日本にそれぞれ委託する。

 試乗会には観光関係者らがガイドの解説を聞きながら、疏水トンネルの出入り口に掲げられた伊藤博文や山県有朋の扁額(へんがく)、水路沿いの紅葉に見入った。乗船した門川大作京都市長と越直美大津市長は「明治の先人が築いた近代遺産を生かせる観光船を明治150年の節目から本格運航できることを喜びたい。両市の縁を深めつつ、観光振興に役立てたい」と話した。

 観光船は2015年度から試運航し、18年度からは春と秋の計約80日間、1日往復9便を運航する。

配信2017年11月22日 20時00分
京都新聞
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