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11月25日 4時24分

24日夜、北海道周辺の上空を管轄する管制施設で無線が使えなくなり20便以上が欠航したトラブルは、無線設備に電力を供給する装置の故障が原因とわかりました。バックアップのためのバッテリーも正常に作動しなかった可能性があるということで、国土交通省が詳しい原因を調べています。

24日午後8時前、北海道周辺や東北地方の一部の空域を管轄する札幌航空交通管制部で無線設備に障害が起き、管制官が航空機と交信できなくなりました。
札幌航空交通管制部は全国に4つある航空交通管制部の一つで、北海道と青森県、秋田県、岩手県などの上空を管轄し、設備が復旧するまでのおよそ1時間半にわたりこの空域で航空機の飛行が制限され、合わせて20便以上が欠航しました。

国土交通省がトラブルの原因を調べたところ、無線設備に電力を供給する装置が故障し、設備が作動しなくなっていたことがわかりました。
さらにバックアップのために内蔵されていたバッテリーも正常に作動しなかった可能性があるということです。

1つの航空交通管制部が管轄する空域全体で同時に無線交信ができなくなるのは極めて異例だということで、国土交通省が故障の原因を詳しく調べています。

航空各社によりますと、25日も機材のやりくりがつかずに一部の便が欠航するなど影響が残る見通しです。