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12月20日 4時31分
リニア中央新幹線の建設工事をめぐる談合事件で、大手ゼネコン4社は、少なくとも3年前にJR東海の建設工事計画が国に認可される前の段階から受注調整に向けた協議を進めていた疑いがあることが関係者への取材でわかりました。東京地検特捜部などは、工事の計画段階から不正な受注調整が繰り返されていた疑いがあると見て実態解明を進めています。

JR東海などが発注したリニア中央新幹線の建設工事をめぐっては、大手ゼネコン4社が事前に落札業者を決めるなどの談合をしていた疑いがあるとして東京地検特捜部と公正取引委員会は19日までに独占禁止法違反の疑いで、「鹿島建設」「清水建設」「大林組」「大成建設」の本社を捜索するなどして捜査を進めています。

南アルプスを貫くリニア中央新幹線の東京・名古屋間の建設工事計画は3年前に国に認可されましたが、大手ゼネコン4社はその前の段階から受注調整に向けた協議を進めていた疑いがあることが関係者への取材でわかりました。

関係者によりますと、各社は部長クラスの幹部が窓口となり、品川駅や名古屋駅の新設工事や南アルプスのトンネル工事など受注を希望する工事について定期的に情報交換していた疑いがあるということです。

談合の疑いがあるとして捜索容疑となったのは、これまでに発注された22件すべての工事で、特捜部と公正取引委員会は工事の計画段階から不正な受注調整が繰り返されていた疑いがあると見て実態解明を進めています。