クリスマスイブの24日夜、東京など各地の母子家庭の世帯をサンタクロースが訪れ、子どもたちに絵本をプレゼントしました。

24日夜は、白い口ひげに真っ赤な衣装のサンタクロースが、全国の100余りの世帯を訪れました。東京都内の家庭では、サンタクロースが玄関先で「メリークリスマス」と声をかけ絵本を渡すと、子どもたちは大きな歓声をあげていました。

母親は「ことしは入学や引っ越しなどが重なり、クリスマスプレゼントを用意できませんでした。子どもたちも喜んでいて、よかったです」と話していました。

この取り組みは、東京のNPOなどの呼びかけに賛同した人が絵本を購入し、サンタクロースが母子家庭の子どもたちに届けるもので、ことしは全国からおよそ800冊が寄せられたということです。

取り組みに参加する会社の山本結生さんは「子どもたちにクリスマスのよい思い出が残るよう、今後も支援していきたい」と話していました。

■シングルマザーの4割「クリスマス来ないでいい」

クリスマスを楽しみにしている子どもたちが多い一方、シングルマザーの40%近くは、経済的な理由などから「クリスマスは来ないでいい」と思ったことがあることが、NPOの調査でわかりました。

東京のNPO「チャリティーサンタ」は、シングルマザーを対象にクリスマスの意識調査を行い、およそ1割にあたる103人から回答を得ました。

それによりますと、「クリスマスは来ないでいいと思ったことがあるか」という質問に対し、36.9%が「ある」と答えました。その理由としては、「お金がかかるから」が最も多く、次いで、「時間的な余裕がないから」、「母子2人で寂しいから」となっています。

また、「うちにはサンタクロースは来ないと子どもに伝えたことがあるか」という質問に対し、およそ10人に1人にあたる9.7%が「ある」と答えました。

厚生労働省によりますと、おととしの母子家庭の年収の平均はおよそ350万円で、子どもがいる世帯全体の半分の水準にとどまっています。

NPOの代表の清輔夏輝さんは「家庭環境などを背景に、子どもたちに“クリスマス格差”があるのが現実です。夢を持つことのできる子どもが1人でも増えるように、支援を広げていきたい」と話しています。

配信12月25日 6時36分
NHK NEWS WEB
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