http://toyokeizai.net/articles/-/202858?display=b

2018年01月07日
若泉 もえな : 東洋経済 記者

年が明け、街中でマスクを着けて歩く人々が目立つ今日この頃。だが、これからは暑い夏でもマスクを着用する人が増えるかもしれない。

1月9日、マスク市場で国内シェアトップのユニ・チャームは春や夏でも使える「超快適マスク 息ムレクリアタイプ」を発売する。通常、家庭用マスクには、インフルエンザや風邪の防御機能が高い不織布と呼ばれる素材が用いられている。今回新たに投入するマスクは、通気性のよいガーゼを組み合わせており、春や夏に着けていても蒸れづらいように設計した。

マスク市場は右肩上がり

価格は5枚入りで400円前後。すでに発売されている超快適シリーズのマスクが7枚入りで同価格帯であることを踏まえると、やや割高だ。サイズは男女で使えるよう、小さめと大きめの2種類を展開する。

高原豪久社長は「新発売するマスクは、夏場であっても外で快適に使用することができる。これから高機能マスクの通年使用を習慣化づけたい」と意気込む。

マスク市場は年々拡大する傾向にある。6年前の2012年が196億円なのに対して、2016年は280億円にまで伸びている(富士経済調べ)。成長を後押ししているのが、ニーズの多様化だ。もともとは2003年ごろのSARS(重症急性呼吸器症候群)や2009年の新型インフルエンザといった流行病をきっかけに需要が急増。最近では黄砂やPM2.5への対策としても利用されるケースが増えている。

マスクの普段使いが広まり始めたことで、2013年ごろからは20〜30代のOLを中心にスッピン隠しなど二次的な理由で使われるようになった。その結果、女性をターゲットに、フリル付きやキャラクターモチーフといった見た目を重視したマスクも売り出されている。
(リンク先に続きあり)