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1月21日 20時19分
小野寺防衛大臣は熊本市で記者団に対し、アメリカが19日に公表した「国防戦略」で中国やロシアとの軍事的な競合への対応を最優先の課題としていることに関連し、両国への懸念を共有するとしたうえで、日米同盟のさらなる強化に取り組む考えを示しました。

アメリカのマティス国防長官は19日、トランプ政権下で初めての「国防戦略」を公表し、この中では、中国やロシアとの軍事的な競合への対応を最優先の課題とし、アメリカの優位を維持するため核を含む軍事力の増強を急ぐとともに、日本などの同盟国の役割を重視する姿勢を強調しています。

これについて小野寺防衛大臣は、熊本市の陸上自衛隊・北熊本駐屯地で記者団に対し、「航空自衛隊のスクランブル=緊急発進の状況を見れば、中国機にもしっかり対応しているが、ロシア機に対しても増えており、日本としてもアメリカ側と同じ認識を持っている」と述べ、中国やロシアへの懸念を共有する立場を示しました。

そのうえで小野寺大臣は「今回の国防戦略のもと緊密に連携しつつ、今後とも幅広い分野で日米同盟の抑止力・対処力をいっそう強化していきたい。日本として必要な防衛力はしっかり整備していく」と述べました。