http://news.livedoor.com/article/detail/14201963/

京王電鉄が2018年2月22日より運行する同社初の座席指定列車「京王ライナー」について、詳細を発表。
平日、土休日とも下り列車が10本運転され、最初の停車駅は府中、京王永山です。

■平日、土休日とも1日10本の運行

京王電鉄は2018年1月24日(水)、2月22日(木)のダイヤ改正より新たに運転を開始する
座席指定列車の概要を発表しました。

列車愛称は「京王ライナー」。従来の特急より上位となる最速種別の列車として走り、運行区間は
新宿駅から京王八王子駅、橋本駅。途中停車駅は府中、分倍河原、聖蹟桜ヶ丘、高幡不動、北野、
京王永山、京王多摩センター、南大沢です。長距離客向けの列車であることからその利便性を考え、
府中、京王永山を最初の停車駅にしたといいます。

運行は平日・土休日とも夜間時間帯を中心に、京王八王子行き5本、橋本行き5本の合計1日10本。
平日は京王八王子行きが20時00分から、橋本行きが20時30分からおおよそ1時間に1本ずつの運行で、
最終はそれぞれ0時00分、0時20分発。土休日は17時台から21時台までの発車になります。

所要時間は、新宿駅から京王八王子駅までが最速35分、京王多摩センター駅までが最速24分。
座席指定料金は一律400円で、チケットレスサービスも用意されます。府中〜京王八王子間、
京王永山〜橋本間のみ乗車する場合、座席指定料金は不要です。

■「京王ライナー」朝も走る? さらなる展開の可能性

使用する車両は、座席の向きを窓と平行なロングシートから、2人掛けの前向きクロスシートに変えられる
5000系電車。各座席にコンセントが用意されているほか、無料Wi-Fi、空気清浄機も設置されています。

5000系電車は、この座席指定列車の運行に備え京王電鉄が製造した車両で、2017年9月29日より、
ロングシート状態でひとあし早く一般の列車で運行されていました。5000系は、このようにロングシートで
一般列車、帰宅時間帯はクロスシートにして有料座席指定列車と、状況に応じて“一人二役”になるのが特徴。
また京王電鉄が座席指定列車を運行するのは、今回が初です。

西武鉄道「S-TRAIN」や東武鉄道「TJライナー」など、通勤通学時における着席サービス提供をおもな目的とする
座席指定列車の運行が増え、この2018年3月には小田急電鉄が複々線化(道路でいえば車線増加)で
所要時間の短縮や混雑緩和を実現する予定であるなど、人口が減っていくなか「選ばれるための路線価値向上」に
首都圏の私鉄がしのぎを削る現在。新列車「京王ライナー」が走り出します。

京王電鉄の沿線には、東京有数の観光地である高尾山も存在。京王電鉄によると「初めてなのでまず夜の下りから運行する」
とのことなので、休日は行楽用として走る、また朝の上りでも走るなど、京王電鉄の座席指定列車は今後、
さらなる展開も考えられます。なお5000系電車は、京王線と直通運転を行っている都営地下鉄新宿線も走行可能です。

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