https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180201/k10011311291000.html

去年、国内向けに出荷されたデジタルカメラの台数は、わずかながら前の年を上回り、7年ぶりに増加に転じました。

デジカメの市場は、スマートフォンに押されて不振が続いてきましたが、いわゆる「インスタ映え」を狙う若者を中心に
高機能のカメラを買う人が増えていることが主な要因です。

「カメラ映像機器工業会」のまとめによりますと、去年1年間に国内向けに出荷されたデジタルカメラは、
352万1425台で、わずかながら前の年を1000台余り上回りました。デジカメの市場は、スマートフォンの
カメラの性能が向上するのに伴って急速に縮小してきたため、出荷台数が増加したのは7年ぶりになります。

また、国内向けの出荷額も1023億3600万円と前の年を8.3%上回って、4年ぶりに増加しました。これは、
“インスタ映え”という言葉に代表されるように、若い世代を中心に、工夫を凝らした写真をインターネット上に投稿する
人たちが増えていて、スマートフォンのカメラよりも細かい設定ができるコンパクトカメラや、レンズの交換ができる
「ミラーレス」と呼ばれるカメラなどの販売が持ち直したことが主な要因です。

カメラ映像機器工業会では「レンズ交換ができる比較的高い価格帯のカメラを求める人が増え、出荷台数だけでなく、
出荷額も押し上げている。この傾向はことしも続くのではないか」と話しています。